
『岳俳句鑑(たけはいくかがみ)』
発行所:岳書館
発行日:2023年4月30日
人が生きるとは、すべての人が自分だけの生き方を模索することである。独創とは生き方の問題に深く結びついている。しかし、いかなる人であっても、砂漠の真ん中で一人で生きることはできない。人と交わりながら生きる以外に生きられないであろう。そうであるならば、だれもが似た生き方を模索しながら、人が求める最良の生き方を探す以外に生き方はないのではないか。表現者として最も厳しい短詩型の文学に携わる俳人はことばで、誰もが感じていながら、気が付かない、気が付いてもそこまで深めることができなかった領域までことばを生き届かせることができれば、それが「独創」であろう。
―「はじめに―なぜ俳句か」(宮坂静生)より

『俳句鑑賞 1200句を楽しむ』 宮坂静生 編著
発行:2023年5月25日
発行所:平凡社
俳句の面白さは、謎解きにある。五・七・五音の十七音による最短の定型詩を読んで楽しいのは、意味がわかり、同時に映像があざやかに浮かぶからだけではない。作者が読者にさりげなく掛けた謎が理解され、謎を解くスリルを味わうことにある。謎は一瞬の驚きから、よく考えて納得する謎までさまざまである。ときには、これはなにか、と謎掛けを話題にしたり、中には謎がないことを不思議がったりする。そのような俳句の謎解きの楽しみを本書でじっくりと味わっていただきたい。(「はじめに」より)
「岳」2023年5月号で第3回草魂賞受賞者が発表されました。
入賞
篠遠 良子
佳作
長谷川みきこ
髙橋 洋子
米山 節子
根橋 久子
丸山 貴史
丸山 公子
草魂賞受賞者一覧
「岳」5月号 主宰宮坂静生の句はこちらをご覧ください。

「岳」5月号 編集長小林貴子の句はこちらをご覧ください。

「岳」5月号 今月の秀句
初桜まぐれの力疑はず 岩上諒磨
ミサンガをきつく結はへて競漕す 篠遠早紀
宮坂静生推薦 30句と句評はこちらをご覧ください。
